2026.09.28
PDO(原産地呼称保護制度)とは? ヨーロッパ食品の「本物」を見分ける方法を紹介
ヨーロッパの食品に付けられた「PDO」のマーク。その意味をご存じだろうか。スーパーや専門店などで、チーズやハム、オリーブオイルなどに表示されているこのマークは、その食品が特定の地域で、決められた伝統的な製法や基準に従ってつくられていることを示すものだ。今回は、PDOの意味と役割を、パルミジャーノ・レッジャーノを通して紐解いていく。
「本物」を支える厳格なルール、原産地呼称保護制度「PDO」
イタリアを代表するチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノ。その豊かな香りと凝縮された旨味、独特の食感は、長い歴史のなかで受け継がれてきた伝統的な製法によって生み出されている。
けれど、その価値は味わいだけにあるのではない。パルミジャーノ・レッジャーノが「本物」として認められている背景には、原料や製法、産地などについて厳格な基準を設け、それを守り続けていることを表す“仕組み”がある。それが、ヨーロッパの原産地呼称保護制度「PDO」だ。
PDOは、特定の地域と結びついた食品の名称や伝統を守り、模倣品や名称の不正使用から保護するとともに、消費者がその食品の由来や特徴を正しく知るための制度でもある。EUでは、PDOに登録された食品について、原材料や生産、加工、調製の各段階が指定された地域と結びつくことが求められている。

パルミジャーノ・レッジャーノをはじめとするヨーロッパ各地の伝統食品は、こうした厳格な基準のもとで、その土地ならではの品質や伝統を守っている。つまりPDOは、単に品質が高いことを示すマークではなく、その食品がどこで、どのようにつくられてきたのか。土地や歴史、そして受け継がれてきた伝統まで含めて守っていることを証明する仕組みなのだ。
今回はPDOについて、PDO認定を受けているイタリアのチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノの専門家が、パルミジャーノ・レッジャーノを題材に紹介する。
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パルミジャーノ・レッジャーノ、「皮」(リンド)の上手な使い方
※パルミジャーノ・レッジャーノが認定を受けるPDOとは:
パルミジャーノ・レッジャーノは、EUの原産地名称保護(PDO)に認定されているチーズです。添加物や保存料を一切使用せず、伝統的で自然な製法によって作られています。また、世界で最も模倣や偽造が多いチーズの一つでもあり、PDO制度はこのような製品の呼称や品質を守るために設けられています。
欧州連合規則 第1144/2014号に基づくプログラム101194314 ENSO-EU ― 欧州連合の共同出資による。
※EU規則1144/2014に基づく、EU支援の農産物販促プロジェクトです。

