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文化を映す、心を伝える。MEGUMIさんが映画で描きたいこと

俳優・タレントから映画プロデューサーと表現の幅を広げ続けるMEGUMIさん。近年は日本の文化を世界に伝えるべく、映画制作やイベントプロデュースに情熱を注ぐ。イタリア・ウディネ映画祭での経験や、和の心への想い、そしてパルミジャーノ レッジャーノとの文化的共鳴についてうかがった。

俳優・タレント、そしてプロデューサーへ – 表現を変え続ける理由

MEGUMIさんはタレントを経て、俳優やドラマ、映画のプロデュースなど、表現の形を変えてこられていますが、今現在、仕事で情熱を注いでいることや興味関心は何でしょうか。

「今まで25年近く芸能界で活動してきて、エンターテイメントを含めた日本の文化に、世界中の方がすごく興味を持ってくださっているということを知るチャンスをたくさんいただきました。なので、これまで自分が育ってきた日本の魅力を世界に伝えたいという気持ちがあります。イベントという形でも発信していますが、今は映画のプロデュースに力を入れています」

海外に届けたい和の心という部分では、インスタグラムで年末年始にお着物を着られていたのが印象的でした。やはりご自身も和の心に魅力を感じているのでしょうか。

「そうですね。めちゃくちゃ好きですし、もちろん自分が日本人であることも大きいです。近年は海外に行く機会が増えて、客観的に日本の文化を見ることができるようになりました。日本の文化は深く、今日のお着物もそうですが、一つひとつにメッセージや意味が込められていたり、職人さんたちの鍛錬が背景にあったりします。そういうところにも目がいくようになりました」

映画制作で描く“女性の成長”と自己肯定感

今制作されている映画で表現したいことについて、答えられる範囲で教えてください。

「日本人女性の自己肯定感が低いということを知る機会があって、自分が企画プロデュースする作品では女性を主人公にして、その主人公がいろんな問題にぶつかりながらも、それらを乗り越えて成長していく、という物語を描きたかったのです。最近撮り終えた作品はまさにまさにそういった内容で、そこに日本の原風景や食、衣服などを盛り込みながら発信する作品となっています」

以前、カンヌ国際映画祭で日本の映画を世界に届ける「ジャパンナイト」を開催されていましたが、それも日本のことをもっと海外に知ってもらいたいという思いがあったのでしょうか。

「そうですね。日本の映画界の若き才能や、現役で活躍されている方々を世界の方に紹介したいという思いがありました。さらに、実際に海外の映画関係者と直接会って繋がってもらうことで、そこから合作が生まれたり、日本の映画が世界に羽ばたくきっかけになればといいなという思いがありました」

イタリア・ウディネ映画祭で得たかけがえのない体験

イタリアのウディネで開催された映画祭で審査員を務められていましたね。

「はい、ジャパンナイトでもやりましたし、ウディネでも審査員をやりました。ウディネは27年の歴史がある、アジア最大の映画祭なんです。イタリアでの開催なのにアジアの映画を紹介してくださる主催者の熱い思いがあって、そこに参加させていただきました。イタリアは日本と同じように、食や建築も含め、古いカルチャーがあります。そういった文化に触れながら、アジアを中心とした世界中の映画を見ることができて、本当に最高の体験でした。イタリアの方たちにはおもてなしの文化があって、行く先々でワインをご馳走になったりしました。毎日、世界中の映画関係者と会って話しました。こうしたご縁を大切にしながら今後の作品作りに生かして行けたらと強く思いました。本当に素晴らしい映画祭でした」

映画に情熱を捧げ、プロデューサーとしても進化されていますが、その背景には、やはり仕事を楽しむ気持ちや、新しい世界を見たいという思いがあるのでしょうか。MEGUMIさんが大切にしていることを教えてください。

「仕事を“何となくこなす”ようになってしまったら、あまり良くないなと思っていまして。見てくださる方も飽きてしまうと思うので、だからこそ、常にチャレンジし続けたいのです。もちろん新しいことをやるのはドキドキする反面、怖いという気持ちもあります。ですが立ち向かっていく姿を見て、『励まされました』と言っていただけることがあります。ですので、仕事を“何となくこなす”というモードになったら、次の世界に行くことを自分に課して、実行するようにしています」

パルミジャーノレッジャーノと日本文化の共鳴

イタリアの魅力、人や食についてはどう感じられましたか。

「ウディネに行ったときに、イタリアの食の美味しさに感動しましたし、その背景にある食文化の深さにも感銘を受けました。ウディネは自然豊かな土地で、人々が自然に寄り添いながら生きている印象でした。ワイナリーにも行かせていただいたのですが、やはりそこでも人々が自然に歩み寄り、素材を生かした食文化に対するこだわりに感銘を受けました。そういった自然との調和や職人さんたちの思いはパルミジャーノ レッジャーノにも通じる部分だと思います」

パルミジャーノ レッジャーノについてはどのような印象をお持ちでしたか?

「もともとブロックチーズが好きで自宅にも常備しているのですが、今回のお仕事を通じて、パルミジャーノ・レッジャーノについてより深く知ることができました。職人の方々が長年の鍛錬を重ねて、この美味しさを生み出していることに感動しましたし、昔ながらの製法を守り続ける職人や、その伝統とブランドを支えるパルミジャーノ レッジャーノ協会の方々の思いにも触れることができたように感じます。また、イタリアと日本、それぞれの国の人々の気持ちの近さのようなものも感じられ、心が温かくなりました」

パルミジャーノ レッジャーノを食べた印象はいかがでしたか。

「味わい深く、それでいて優しさもある深みが魅力的だと思います。そのまま食べてもとても美味しいですし、いろんな料理を引き立てる存在でもあると思います。約1000年もの歴史と職人さんたちの鍛錬が重なってできていることを知ることができ、本当に素晴らしいと感じました。また日本の文化ともリンクする部分があると思いました」

イタリア・ウディネでは「一生忘れられない経験で、自分がやるべきことが明確になった」とInstagramに投稿されていましたが、その真意を教えてください。

「現地では世界中の映画関係者の方々と映画という共通言語を通じてコミュニケーションを取らせていただいたことは、私にとって大きな財産になりました。今でも連絡を取り合っていて、合作の話も出ていますし、“自国の映画を日本に届けたい”というお話もいただいています。毎晩みんなで食事をしたりお酒を飲んだり、カラオケに行って踊って歌ったり。こんなに仲良くなれるものかと思うくらい素晴らしい体験でした。こういう国を超えてフレンドリーな対話が行われることは本当に素晴らしいですし、こうした交流が盛んになれば、戦争だって起きないはずです。私自身とても感動しましたし、これからも夢を大きく持って、いろんな国の方と映画を作っていきたいと強く思いました」

ありがとうございます。最後に今後の活動について教えてください。

「私が企画・プロデュースした映画『FUJIKO』という作品が、約3年の制作期間を経て、ようやく撮り終えることができました。2026年に日本で公開予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!」

映画制作を通じて、日本文化の奥深さや、力強く生きる女性たちの姿を世界に発信しているMEGUMIさん。彼女の言葉の端々からは、文化の背景にある長い歴史や、それを支えてきた職人たちへの深い敬意が伝わってきた。そしてその想いは、パルミジャーノ レッジャーノの製造に携わる人々の想いとも重なる。長い年月をかけて培われた伝統を守り、人々に喜びを届けること。その繋がりは、これからも私たちの食卓と心に豊かさをもたらしてくれるはずだ。

Text:曽宮岳大
Photo:望月勇輝

※パルミジャーノ・レッジャーノが認定を受けるPDOとは:
パルミジャーノ・レッジャーノは、EUの原産地名称保護(PDO)に認定されているチーズです。添加物や保存料を一切使用せず、伝統的で自然な製法によって作られています。また、世界で最も模倣や偽造が多いチーズの一つでもあり、PDO制度はこのような製品の呼称や品質を守るために設けられています。

欧州連合規則 第1144/2014号に基づくプログラム101194314 ENSO-EU ― 欧州連合の共同出資による。
※EU規則1144/2014に基づく、EU支援の農産物販促プロジェクトです。